2011年1月16日(日)
4章グーグルの戦略ーーーーグーグルアップエンジンGoogle App Engine
グーグルの社是は、『世界の情報を整理すること』
クラウドは手段であって、目的ではない。
「一番正しい方法は、脳に直接接続することだ」セルゲイ・ブリン(グーグル技術武門担当社長、1973年生まれ)
オンプレミス:on-premise
今までのコンピューター利用方法である。一般的にはクラウドの対義語として使われる。マイクロソフトはオンプレミスの覇者だった。
現在は、グーグルの主な資源がクラウドにあり、マイクロソフトのそれは、オンプレミスにあるため、対立することになる。
プラットフォームの階層の変遷
『××向けソフト』の××の部分がプラットフォームである。
グーグルは、コンピューターの機能階層を上から降りてきた(サービス→ブラウザ・プラットフォームOS)
マイクロソフトは、下から駆け上がってきた(OS→ブラウザ・プラットフォーム→サービス)
表面は似通っていても、両者は、核の部分で相いれない点である。グーグルの力の源泉はウエブにあり、マイクロソフトのそれは、オンプレミスな端末の中にある。
4章のまとめ
パソコンはかつて家であった。グーグルはパソコンを窓にしたい。窓から見える景色に全てがあるから、家には何も置いておく必要がない。家すら必要でないかもしれない。と囁く。人々はその主流が時代の流れを作っていると考え始めたが、家にため込んだ膨大な私物を全て捨てられるか、捨てたいかは、また別の話である。
5章アップルの戦略ーーーーiTunes
『デザインは見た目ではない。何よりもそれは機能そのものだ』
ーーーーースティーブ・ジョブズ(アップルCEO、1955年生まれ)
クラウドの機構とその枠組みの整備という難事業を他人(グーグル)にやらせておいて、それを最もうまく使うことで油揚げをさらう。
IPod→iPhoneへ
アップルは伝統的な設計思想にも開発技法にもこだわらずに、上質な体験を提供し続けるだろう。その為に必要な要素であれば、雲でも空でも林檎でも、利用し尽くして見せるはずである。
5章のまとめ
アップルはたくさん雲を持っているわけではない。天空に微かにたなびく飛行機雲ほどの企業である。しかし、その一筋が雲の全体像を変えうる位置にいる。
また、クラウドへ至る、最も見晴らしのよい窓は、彼らが作っている。