2011年10月27日木曜日

チェロ・リサイタル(大洲市民会館)


チェロ・リサイタル
10月26日(水)19:00開演
大洲市民会館
チェロ:アンヌ・ガスティネル
ピアノ:クレール・デゼール

曲:
J.ブラームス:チェロ・ソナタ 第2番へ長調 作品99

.F.シューベルト:歌曲集より
G.フォーレ:エレジー
G.フォーレ:夢のあとに
S.ラフマニノフ:ヴォカリーズ
F.ショパン:序奏とポロネーズ

アンヌ・ガスティネルは、10歳でソリストデビュー。
18歳でスヘフェニンゲン国際コンクールで優勝、一躍脚光を浴びました。
以来世界中でソリストとして活躍中のチェロ奏者です。
1997年、パブロ・カザルス(チェロの近代的奏法を確立し、20世紀最高と言われたチェリスト)の遺族より銘器「マッテロ・ゴフリラー」を貸与され、
2000年よりリヨン室内楽フェスティバルの名誉主宰を務め、現代を代表するソリストです。

クレール・デゼールは14歳でパリ国立高等音楽院に入学。
その後フランス政府からの奨学金を得てモスクワに留学し、帰国後は数々の音楽祭に客演として数多くの楽団と共演、高く評価されているピアニストの一人です。

4人車で乗り合わせて、松山を早め(16:15)に出発。
大洲の「油屋」で食事をするつもりだったけど、直前に調べたら水曜日は定休日。
急に変更して内子の「カラリ」で食事をすることに~。
わざわざ高速を降りて行ってみたけど、夜は予約の方のみということでここもダメ。
急いで内子の街並があるところへ戻り、下芳賀邸に行ってみる。ここもお休み。
だんだん時間がなくなってきた。近くで探してみる。
お寿司屋さんがあったのでそこに入る。
お寿司と盛り合わせのお刺身を注文。まだ早い時間でお客さんもなくすぐ出てきました。
急いで、ゆっくり頂いて大洲へ~。

18:30分開場には間に合っったけど、入ってみるともう大勢の人。
あまりいい席がなく、前の方に座る。
譜面台の大きいのがデンと置いてある。
もしかして?と危惧した通り、演奏者の手が全然見えない。
顔はどうにか見える程度。

次の休憩で端の方の席に移ってみる。
これで演奏する姿は全部見えましたが、あまり良い場所ではありません。

 彼女の最大の魅力は、気品溢れる芯の強い音色と、凛とした揺るがぬ意思の強さを感じさせる点にあるのでしょうか。特に主観的な情緒に傾き過ぎることもなく、かと言って冷めた演奏でもなく、非常に清潔で充実した音楽を聞かせる。
人生を賭け、身を賭して音楽に全てを捧げたかのような、儚い脆さのようなものが同居したデュ・プレの音楽とは根本的に違ってきます。
デュ・プレは自分の体調が悪いときには、重すぎて聞くのもしんどい時があります。


それからすると、聴きやすいのかもしれませんが・・・・。
私の思い違いかもしれませんが、何だか具合が悪いのかな?、演奏する気がないのかな?と思ってしまいました。
ちょっと演奏に集中していないような・・・・。
時々、咳払いをしたり・・・・。


そのせいか、途中ピアノを聞いている自分に何回か気がつきました。
ピアノは、気合が入っていて素晴らしい伴奏でした。

最後のショパンは何とかその気配を感じましたが、アンコールも一曲であっさりと引きあげてしまい何だか物足りないまま終わり!
演奏技術面では確かにすごいのは感じられましたが・・・・。

でも、生演奏を聞いた後なので、それなりに気持ちは少し良い気分になり帰途につきました。
久しぶりにあった友人との会話を楽しみながら・・・・・。

あとで調べて見ると、22日、23日とコンサートが続き、前日の25日に東京の文化会館小ホールにて、コンサートを済まし愛媛に移動、その夜コンサートだったことが判りました。

ベートーベンやドビッシー、シューマン、シューベルト、ブラームスと幅広い演奏曲目です。
最後の大洲はちょっとお疲れでしたか?
それともこれが彼女の演奏スタイルかも?

その上、東京の文化会館でのコンサートは、お客の入が6割程度、600席のうち、350席が埋まった程度だったとか。
あまり知られていないのか?他のコンサート(ウィーン・フィル)の影響か?

2011年10月24日月曜日

ラリック美術館(箱根)

10月18日(火)
朝起きてみると、とてもいいお天気!
予報も雨も降らなくて爽やかなお天気になるという。
これはじっとしてられないと箱根行きを思い立ち支度をして出かけました。
もしその日の朝、疲れていたら止めよう、行けそうだったら行こうと言う大体の計画を立ててはいたのですが・・・・。

まず、JRで横浜へ出る。そこから特急電車に乗り小田原へ。
小田原からはバスに乗ることにしました。
以前は登山電車で行ったので今回はバスで~。
休日でもないし、紅葉にはまだ早い時期なのに、箱根を訪れる人が多いのにびっくりしました。

まず最初は、一番の目的である「ラリック美術館」に行くことにして、「仙石原案内所」で下車。

すぐ近くにある美術館へ。


12時ちょっと前だったのですが、お昼になると人が多くなるだろうと考えて、早めのお昼を頂くことにしました。カフェレストンで「キッシュ Quiche」を頂きました。

 フランス、アルザス・ロレーヌ地方の郷土料理であるキッシュをフランス、ナンシーに行ったとき頂きましたが、その時のキッシュは少し硬い感じでした。
ここのは、暖かくてナンシーで頂いた時よりふんわりしていて、とても美味しい「キッシュ」でした。

そのあと、美術館へ。
木々に囲まれて静かな場所に立っている2階建ての美術館でした。


美術館ではラリックの作品を堪能しました。20代から40代までは、一品制作のジュエリーを作り、50代から亡くなるまでの後半生は、ガラス作品を作った人です。                                 また、時代的には、アールヌーヴォーとアール・デコを駆け抜けた工芸家。香水を入れる容器にここまで細工を施すのかと思うくらい見事な硝子の模様でした。                                    細かい細工のブローチや、後半に制作したという花器も素晴らしい!                                       一度回って、もう一度ゆっくりと見てきました。とても気持ちがスーとした感じがして、昨日までの疲れもスーと消えていったような気がしました。
 
幸せな気分になり、外に出るとお天気もとても良いので、そのまま帰る気にならず、上まで行くことしました。「仙石原」のススキを見ながら上へ上へ。
今年のススキは背が低いと、毎年3回はススキを見に来るという横浜の方が話されました。
バスの終点、芦ノ湖のほとりの「桃源台」で下車。

 ここから芦ノ湖遊覧の船が出ているけど、それに乗ると遅くなってしまうので、そのままロープウェイに乗って頂上へ向かいました。

かなり高く上がって行くので見晴らしは抜群だけど、少し怖い!
芦ノ湖周辺が良く見渡せました。

頂上で一度ロープウェイを降りて、乗り換える。今度は下りになる。
頂上でこんなに晴れて見晴らしがきくのは珍しいのだそうです。
良い日に登ったと言うことらしい。

頂上の湯けむり
 温泉の湯けむりが上げっていて、雲仙に似ていると思いました。
早雲山でロープウェイは終わり、ケーブルに乗り換える。
ここのケーブルはスイスで作られたものらしい。
ケーブルで強羅駅に向かう頃、少し曇ってきました。山の暮れるのは早いという。
急いで帰ろうと気が焦ってきました。

強羅で乗り換えを間違えてJRだと横浜まで近いのに、小田急に乗ってしまい、疲れて寝入ったようで気がついたときは何処だかわからない地名ばかり。
下手に降りてもいけないと思い最悪は終点の新宿まで行けば良いと覚悟を決めてると、横浜線への乗り換えの案内。町田で横浜線に乗り換えて随分遅くなってしまいましたが、何とかホテルに帰りつきました。

夜であまり外の景色は見えなかったけど行ったことない所を走ったようです。
今日は最後の乗り間違いで、ドーっと疲れが出てきました。

2011年10月23日日曜日

ウィーン・フィルハーモニー

ウィーン・フィルハーモニー ウィーク イン ジャパン 2011
10月17日(月)19:00開演
サントリーホール 大ホール
主催:サントリーホール

モーツァルト
交響曲第34番 ハ長調 K.338

ブルックナー
交響曲第4番 変ホ長調「ロマンティック」WAB104

指揮:クリストフ・エッシェンバッハ

10月12日(水)~10月19日(水)の一週間の間に、7回のコンサートを実施。
10月18日(火)は東日本大震災復興支援チャリティコンサートです。

この中の10月17日(月)、サントリーホールでのコンサートに行ってきました。
サントリーホールは何となく行きにくい場所なので、今まで他の場所を選んでいましたが、今回は敢えてここで一度聞いてみたいと思ったのです。

サントリーホール正面
昼間は知り合いの方と自由が丘の駅で合流。
家具屋KAGURAでソファーを見て注文(出来上がりは来年2月か3月頃)、KAGURAで教えていただいたお魚にこだわっているというお店でお昼を頂きました。
そのあと、駅前に出てダロワイヨのカフェでおしゃべりタイム。
時間を見て渋谷へ出ました。
まず先に会場へたどり着いたほうがいいかと思い、すぐ1番のバス「赤坂アークヒルズ行き」に乗車。

結構長い時間バスに乗っていたような気がします。
赤坂アークヒルズのすぐ前がサントリーホールだと確かめてから、軽くその近くで夕食をとりながら開演時間まで過ごしていました。


あたりはもう真っ暗になってしまいましたが、皆さん仕事帰りか早めに来て、ここらで夕食を済ましている方が多いようでした。

時間になり会場へ。
昨日よりも、中央よりで良い席でした。
今日はゆっくり時間があるので、効く準備もゆっくりとできました。


昨日の「みなとみらいホール」によく似ていて、全面にパイプオルガンがあり、その前にも客席があって舞台を囲むような作りになっていました。
サントリーホールの方が席は多いのかもしれませんが・・・。


プログラム
19:00 開演。

★モーツァルト
交響曲第34番 ハ長調 K.338


モーツァルトは昨日とはまた感じが違う演奏でした。
王道の凄さ、荘厳さを感じました。

この交響曲はモーツァルト25才の時、ザルツブルクで作曲したもので、この曲を持ってザルツブルクを離れウィーンに出ていき初めて発表した曲でした。
旧態依然な風土のザルツブルクを嫌い、活気ある音楽界に憧れてウィーンへ出ていく決心をする。
皇帝のいる首都・音楽の都での成功を信じてやってきたのでしょう。

でも、その当時の皇帝、マリア・テレジアには嫌われてお抱えにはなれなかったようだし、それを思うと、この曲も切なく感じられて・・・・・。

以前行ったウィーンやザルツブルクの風景を思い浮かべながら聞き入っていました。

★ブルックナー
交響曲第4番 変ホ長調「ロマンティック」WAB104

1881年2月20日、ウィーンの楽友協会大ホールにてこの「交響曲第4番」を初演している。何年か前、楽友協会大ホールで聞いたコンサートのことを懐かしく思い出しました。
それまで、あまり認められなかったブルックナーが初めてこのときから認められることになりました。

ブルックナーはこの交響曲を「ロマンティック交響曲」と名付けています。
第1楽章冒頭のホルンの主題から始まりずっとこの曲を通して、管楽器が活躍します。
今まであまりブルックナーを聞いたことはありませんでした。
コンサートで聞くのは初めてかもしれない。
「穏やかな厳粛さ」に感動!

全曲通して管楽器が素晴らしい演奏!
今までは弦楽器が好きで、あまり管楽器は好きではなかったのですが、素晴らしい優しい音に聞き入ってしまいました。
なめらかな演奏!表情豊かな演奏にびっくり!

これも初めての経験でした。

きょうのコンサート、昨日のコンサート、はじめての経験がたくさんあり、感動があり本当に来て良かったと思いました。

帰りはまたバスで渋谷駅前へ行き、そこから東横線で横浜の馬車道まで一本で帰りつきました。
そのまま寝るのももったいなくて・・・。
しばらく余韻を楽しみたかったのですが、2日続けてのコンサートで疲れて、そのまますぐ寝入ってしまいました。
幸せな時間がいっぱいの2日間でした。

2011年10月21日金曜日

イ・ムジチ合奏団 IMUSICI

イ・ムジチ合奏団結成60年記念コンサート
10月16日(日)16:30~  横浜みなとみらいホール


★モーツァルト:
セレナーデ第13番ト長調K.525
「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」

★モーツァルト:
交響曲第40番ト短調K.550(弦楽合奏版)

★ヴィヴァルディ
ヴァイオリン協奏曲「四季」
「春」 op8-1, RV269    「夏」 op8-2, RV315
「秋」 op.8-3, RV293    「冬」 op.8-4, RV297

ヴァイオリン:アントニオ・アンセルミ

この日(16日)、松山を出発し、ホテルに一旦行き荷物を置いてすぐ、会場へ行く予定だったのですが、疲れでついウトウトしたみたいで、目が覚めると4時になっていてびっくり!
慌ててホテルを出てみなとみらいホールへ向かいました。
ホテルは横浜の馬車道通りで、みなとみらい線でひと駅先なので何とか間に合いました。
気持ちを落ち着ける間もなくすぐコンサートが始まりました。

でも、すぐに演奏に入り込んで聞けました。
今までとは違うモーツァルトでした。
完成度が高くメンバーのコミュニケーションがすごく取れていると感じられる演奏でした。
アントニオ・アンセルミのヴァイオリンに感動!
素晴らしい!
とても気持ちよく聞くことができました。

最後は拍手が鳴り止まず~4曲ものアンコールに答えてくださって・・・・。
それにユーモアたっぷりの表情が楽しい!
クラシックのコンサートとしては珍しいかもしれない。
たどたどしい日本語で、「元気が出る曲」とか、「イタリアらしい曲」、「日本の心」、「眠くなる曲」などと解説が入るのです。
「日本のこころ」は「赤とんぼ」でした。素晴らしい荘厳な「赤とんぼ」でした。