2011年9月18日日曜日

第13回福岡古楽音楽祭オープニングコンサート

 9月14日(水)から長崎へ行く予定があり、松山を早い便で出発しました。
福岡までは飛行機で、博多駅から特急電車で2時間弱で長崎駅へ到着。

9月16日(金)福岡のアクロスシンフォニーにてコンサートを聞くため、少し予定を早く切り上げて、16日(金)のお昼ごろには長崎を発ち福岡入り。
ホテルにてひと休みして会場へ向かいました。


福岡シンフォニーホール
日時:   9月16日(金)18:30~
会場:   福岡シンフォニーホール
曲:    J.S.バッハ ロ短調ミサ曲
指揮:   モールテン・シュルト-イェンセン

1時間前に会場へ到着し、こんなにドキドキしながら待つのは、今までになかったな~と思いながら開演を待っていました。
待ちに待った「ロ短調ミサ曲」の始まりです。


Kyrie」 最初のワンフレーズでゾクッ!
Kyrie eleison」 何故だか涙が溢れて止まらなくて・・・・。
後は、もう吸い込まれるように聞き入ってしまいました。

緞帳の前にオケもコーラスもソリストもいて、
すべての音がまず上に上がって、上から降りてくるようで、
音の中に包まれている感覚でした。
とても心地よく、教会での響きに似ていると感じました。
とても幸せな時間になりそうと思い嬉しくなりました。
時間をやり繰りして、松山から聴きにきて本当に良かった!

Cum sancto のテンポも半端じゃない速さだった。でも、皆さん余裕のように見えました。
私は、広島でのコンサートで、この「Cum sancto」が練習の時よりうんと早かったとき、楽譜から一度目を離すと次に楽譜に目をやった時どこかわからなくなりそうで、目を話せなかった経験があります。
速さも含め、とても心地よい演奏でした。


「Domine Deus.Rex coelestisソプラノとカウンターテナーの重唱は、本当に心地よいハーモニーで聞き入ってしまいました。
あっという間に終わった感じがするくらいで、もっと聴きたかった!
ところどころ二人の響きが一つになると、この世のものとは思えぬ素晴らしい響きが生まれるのです。二人の声とも違う別の新しい響きが・・・・。


カウンターテナーのソロの時、彼が客席を見渡して優しい微笑みを浮かべながら歌うと、とても幸せな気分になりました。


合唱の部分は一緒に声を出して歌いたくなりました。
結構前に歌った曲なのに、覚えているのに我ながらびっくり!
声は出さなくても、ずっと一緒に歌っていました。


Sanctus」、「Osanna」は、とても雄大で素晴らしい響きが会場いっぱいに溢れていて、大きな渦の中に自分も一緒に入っている感覚でした。
後半は、合唱の人もとても気持ちよく歌っているのが伝わってきて羨ましく感じました。
こんな風に歌ってみたいな~と。


あっという間にコンサートは終了。
何だか新しく生まれ変わったように爽やかな気分になっていることに気がつきました。
自分でも何故だか良くわかりません。



感動しました!
何だろうこの感動は、何処から来るのだろう?
今までにもあまりない経験でした。
最高のロ短調ミサ曲でした!
このコンサートを聞くことができたことに感謝です。



フライブルクでコンサートを聞いていたような錯覚を覚えました。
余韻を楽しみながら帰途につきました。
しばらくは、この余韻を楽しみます。

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