2009年4月28日火曜日

アインシュタイン丸かじり


★☆アインシュタイン 丸かじり 志村史夫著 2007年3月発行☆★
 若い頃、何時だったか忘れましたが何度か アインシュタインの「特殊相対性理論」なるものを解り安く説明してくれている本を読んだことがあります。それでも、あと一息すっきりと理解できない部分が残ってしまうのです。ずっとそれは気になりつつ現在に至っています。

  2007年3月、物理学専門の教授により書かれたこの本を読んで、やっとすっきり理解できたような気がしました。一気に読んでしまいました。以前理解できずぼんやりと靄がかかったような箇所も、理解できたような気がします。説明してくれと言われると、うまく説明はできないのですが・・・・。

 <印象に残った著者の言葉:志村史夫>
光」が関係する現代技術は、アインシュタインが明らかにした「光量子」が直接関係している。 (半導体、IC(集積回路)、マイクロチップ、さらにはコンピューター等)
特殊相対性理論」を理解するためには「光速は不変の原理」と「高速を超えるものはない」ということ、この二つを認めて受け入れられたら理解できる。(本当にそうでした。認められたらすべての理が理解できました。)
世界一有名な方程式  エネルギー=質量×(光速)2乗

物理学を専門とするような人ではない「一般読者」に、「アインシュタイン」を「丸かじり」していただき、人生をより豊かにしていただきたい。

<印象に残ったアルバート・アインシュタイン(1879~1955年)の言葉> 
想像力は知識よりも重要です。知識は限界がありますが、想像力は世界を包み込むことさえできるからです。
理論に至る論理的な道などない。直感によってのみ到達できる。経験に基づくことを知的に考える直観である
重要なのは好奇心を持ち続けることです。好奇心というものは、それ自体に存在理由があるのです。
音楽は研究に直接的な影響はありませんが、音楽も研究も同じ種類の願望によって育てられるものです。そしてその両者は、それらがもたらす効果において互いに補い合うのです。
私は、神がどのようにして、この世界を創造したのか知りたいのです。

<特殊相対性理論>1905年
 光速と質量は本質的に同じもの→エネルギーから物質が生まれる→宇宙の誕生を意味する→生命を生むのでは? <宇宙の誕生>

<結論>「空間と時間を融合」「エネルギーと質量が結び付けられた」 物質に潜んだ巨大なエネルギーを実用化した最初の例が、原子爆弾(原爆)である。
① 時間と空間を独立して扱うことはできない
② 動いている物体の長さは運動方向に縮む
③ 動いている時計の時間は遅れる
④ 動いている物体の質量(重さ)は大きくなる
⑤ 宇宙に光速を超えるものはない
⑥ エネルギーと質量は等価である

<一般相対性理論>1915年
物質には引力が働く。その引力を考えたのが一般相対性理論である。

<結論>「重量の源は空間の曲がり( 時空の歪み)」
 空間(時空)の曲がり具合は空間(時空)に存在する物体の質量と運動(物理学的にいえば、物質のエネルギーと運動量)に依存することになり、その両者の関係を表わしたものが、アインシュタインの「一般相対性理論」の基本式であり、一般に「重力場の方程式」と呼ばれるものである。
 物質の存在が時空に歪みを生み、逆に時空の歪みが物質を移動させるという相互関係が明らかにされ、質量をもつ物体から「万有引力」がはたらくのは、その物体が周囲の空間に歪みを引き起こす結果である。つまり、「重力」の期限が説明された。
 
 さらに、一般相対性理論の最も有名な産物である「ブラックホール(大質量の星が強大な重力で自ら崩壊するとき生じる)」も、ハイテクの現在ではその存在が確認されている。<宇宙の終焉>

これで、宇宙の誕生から終焉までが相対性理論によって説明されたのです。

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